研究課題/領域番号 |
16H06018
|
研究種目 |
若手研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
生物物理・化学物理・ソフトマターの物理
|
研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
川崎 猛史 名古屋大学, 理学研究科, 助教 (10760978)
|
研究協力者 |
金 鋼
芝 隼人
ベルティエ ルドヴィック
宮崎 州正
小貫 明
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
9,230千円 (直接経費: 7,100千円、間接経費: 2,130千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2016年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
|
キーワード | レオロジー / ジャミング転移 / ガラス転移 / 非平衡相転移 / 非線形レオロジー / 計算物理 / ソフトマター物理 / 生物物理 |
研究成果の概要 |
本研究では,柔らかいモデル粒子を用い,エマルションやコロイドなど想定した,熱揺らぎに駆動される「パッシブな粒子」や,細胞など自己駆動する粒子を想定した「アクティブな粒子」の高密度分散系における流動特性や振動特性を明らかにすることを目的として研究を進めた.その結果,パッシブな粒子系においては,複雑な非線形流動現象に対する粒子の柔らかさの重要性を明らかにした.さらには,周期剪断下にある柔らかい粒子を用いることにより新しいタイプの非平衡相転移を発見した.一方,アクティブな粒子系においては,粒子の柔らかさと自己駆動力との線形応答関係を利用することにより,固体の振動特性を抽出する新手法を開発した.
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高分子,エマルション,コロイド分散系をはじめとするソフトマターは,基礎科学のみならず,食品,医療,化粧品業界等にとっても重要である.従来研究では,熱揺らぎによるブラウン運動や,一様外場中における応答など,個体の自己駆動がない「パッシブな系」が用いられてきた.一方近年,細胞や生物の群れなど,自らエネルギーを生み出し自己駆動する「アクティブな系」も研究対象となっている.その両者において,個体は複雑な内部自由度を有しており,その変形が重要になるが,従来研究は粒子の変形や柔らかさを無視したものが殆どである.本研究では,いくつかの未解明問題における粒子の柔らかさの重要性を明らかにした.
|