研究課題/領域番号 |
16H06022
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研究種目 |
若手研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
層位・古生物学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
白石 史人 広島大学, 理学研究科, 助教 (30626908)
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研究協力者 |
大西 咲
森川 朝世
尾森 武尊
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
22,750千円 (直接経費: 17,500千円、間接経費: 5,250千円)
2018年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2017年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2016年度: 15,990千円 (直接経費: 12,300千円、間接経費: 3,690千円)
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キーワード | 実験古生物学 / シアノバクテリア / 細胞外高分子 / ストロマトライト / スロンボライト |
研究成果の概要 |
原生代末期~顕生代初期に起きた微生物炭酸塩転換イベントの原因を解明するため,シアノバクテリア石灰化に関して天然試料の検討および室内実験を行った.天然試料の検討結果から,微生物炭酸塩の組織に差異を生む根本原因がシアノバクテリア細胞外高分子の酸性度であるであることが示唆された.室内実験の結果もこの結論を支持しており,原生代―顕生代境界での微生物炭酸塩転換イベントの原因はシアノバクテリア群集組成の変化である可能性が高い.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
微生物炭酸塩の組織は原生代―顕生代境界(約5.4億年前)で突如変化することが知られている.本研究では,現世の微生物炭酸塩の研究に基づき,組織の差異が細胞外高分子特性の異なるシアノバクテリア群集によって生じていることを解明した.原生代―顕生代境界でシアノバクテリアの群集組成が大きく変化するイベントがあった可能性があり,カンブリア爆発やそれに先行するエディアカラ動物群の絶滅について,新たな知見が得られるものと期待される.
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