研究課題/領域番号 |
16H06032
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研究種目 |
若手研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
無機化学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
松田 亮太郎 名古屋大学, 工学研究科, 教授 (00402959)
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研究協力者 |
佐藤 弘志
佐藤 治
高坂 亘
田中 秀樹
高田 昌樹
堀 彰宏
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
26,130千円 (直接経費: 20,100千円、間接経費: 6,030千円)
2018年度: 5,720千円 (直接経費: 4,400千円、間接経費: 1,320千円)
2017年度: 5,720千円 (直接経費: 4,400千円、間接経費: 1,320千円)
2016年度: 14,690千円 (直接経費: 11,300千円、間接経費: 3,390千円)
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キーワード | ナノ空間 / 多孔性材料 / 金属錯体 / 配位高分子 / 吸着 / 光反応 / ナノポーラス金属錯体 / 光 / 多孔体 / 吸着熱 / ナノポーラス錯体 / 多孔性金属錯体 / MOF / エネルギー変換 / 光応答 / 錯体 |
研究成果の概要 |
金属と有機配位子からなる多孔性配位高分子(PCP)を基盤とした、光による分子吸着が可能な多孔性材料の開発と機能探索を行った。その結果、光によって構造変換を誘起し、それに基づく吸着機能の制御が可能な新しい物質の開発に成功した。また、光刺激でカルベンなどの非常に活性な化学種をナノ空間内に発生させることが可能な新しい物質も合成した。これらの物質は発生させた活性種とゲスト分子との相互作用によって選択的な分子吸着が可能である事がわかった。本研究により、圧力や温度だけでなく光によって分子吸着を実現するナノ空間材料の設計が可能であることを示すことができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
分子や物質の分離操作には大量のエネルギーが消費されており、分子分離を効率化する材料や、プロセスの開発は、産業の省エネルギー化に大きく貢献するものです。多孔性材料は小分子の吸着分離が可能な機能性物質として、私たちの身の回りで広く用いられています。従って、新しい多孔性材料を開発し、新しい分子分離機能の開拓を行うことは、省エネルギー社会の実現のために非常に重要なものといえます。分子吸着は従来、温度や圧力を操作して行うものでしたが、本研究では光に着目し、光で分子の吸着を行う物質の開発に成功しました。本物質で新しい分子分離システムの構築が可能なものと期待されます。
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