研究課題/領域番号 |
16H06033
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研究種目 |
若手研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
無機化学
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研究機関 | 東京工業大学 (2019) 京都大学 (2016-2018) |
研究代表者 |
山本 隆文 東京工業大学, 科学技術創成研究院, 准教授 (80650639)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
25,480千円 (直接経費: 19,600千円、間接経費: 5,880千円)
2019年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2018年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2017年度: 6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2016年度: 9,100千円 (直接経費: 7,000千円、間接経費: 2,100千円)
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キーワード | ヒドリド / 酸水素化物 / 高圧 / ペロブスカイト / バナジウム |
研究成果の概要 |
本研究ではバナジウム酸水素化物Srn+1VnO2n+1Hn (n = 1,2,∞)に対して高圧下での測定を行うことにより、ヒドリドの新しい二つの性質を明らかにした。一つはヒドリドが極めて圧縮されやすいという性質、もう一つは金属原子間の相互作用を対称性の違いでブロックするという性質である。これらの結果により、H-を利用することによって、体積をロスすることなく、原子レベルで次元性を制御できることを示した。これらヒドリドの特異な圧縮挙動や特異な結合様式を利用して革新的物性制御が可能になると考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、従来合成が容易ではなかった酸水素化物が、合成技術の発達により次々に合成されており、その物性に注目が集まっている。例えば層状ペロブスカイト酸水素化物がヒドリドの固体イオン伝導を達成し、新しいエネルギーデバイスへの道を拓いた。またトポケミカル反応で得られるBaTi(O,H)3はヒドリドの高活性を利用したアンモニア触媒反応や新規複合アニオン合成のための前駆体として利用できる。本研究ではこれら大変興味深い酸水素化物について知られていなかった新しい性質を明らかにしたものである。ここで分かった性質は今後の物質設計、物性の制御に活かされることが期待できる。
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