研究課題/領域番号 |
16H06054
|
研究種目 |
若手研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
無機工業材料
|
研究機関 | 関西大学 |
研究代表者 |
内山 弘章 関西大学, 化学生命工学部, 准教授 (10551319)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
16,900千円 (直接経費: 13,000千円、間接経費: 3,900千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2016年度: 13,260千円 (直接経費: 10,200千円、間接経費: 3,060千円)
|
キーワード | 分子デザイン / 自己組織化 / ゾル―ゲル薄膜 / 酸化物 / ゾルーゲル薄膜 |
研究成果の概要 |
本研究では、申請者の独自技術である「ベナール対流を利用した酸化物薄膜のパターニング」における新たな試みとして、「分子デザインの導入によるパターン制御の精密化」およびそれを活用した「高機能酸化物薄膜の創製」を目指して研究を行った。 期間全体を通じて、分子量の大きい金属アルコキシドを用いることでより大きいベナール対流由来のパターンが形成すること、また、金属アセチルアセトナート錯体を原料とすることで新たな自己組織化現象が発現することを見出した。これは、自己組織化を利用したパターニングによって「高機能酸化物薄膜の創製」を目指す上で、重要な知見である。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、ゾル-ゲル法で作製される酸化物薄膜の表面においてべナール対流により自発的に発生する「セル状パターン」の「サイズ・形状・配列性」をより精密に制御することが可能となった。また、原料の分子構造デザインの導入により、新たな自己組織化現象が発現することを見出した。本手法により、「無機材料の高い屈折率、高い導電性、高強度」と「精密に制御されたパターン」を合わせ持つ薄膜材料を容易に作製することが可能となる。本手法は、「光学素子」「電子デバイス」「バイオ」などのナノスケールのパターニングが求められる様々な分野において、大きく貢献できると考えられる。
|