研究課題/領域番号 |
16H06078
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研究種目 |
若手研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
知能機械学・機械システム
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
中島 雄太 熊本大学, 大学院先端科学研究部(工), 准教授 (70574341)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
24,700千円 (直接経費: 19,000千円、間接経費: 5,700千円)
2018年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2017年度: 9,750千円 (直接経費: 7,500千円、間接経費: 2,250千円)
2016年度: 9,100千円 (直接経費: 7,000千円、間接経費: 2,100千円)
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キーワード | がん診断デバイス / リキッドバイオプシー / 血中循環腫瘍細胞 / バイオマイクロデバイス / 動的変形マイクロフィルタ / 核酸アプタマー / CTC / 癌診断デバイス / 癌診断システム / 3次元フィルタ / アプタマー / 立体変形マイクロフィルタ / フィルタ / 立体フィルタ / 高速診断 |
研究成果の概要 |
本研究では、低侵襲かつ簡便で高速に癌診断を行うことを目的とし、フォトリソグラフィ技術と精密電鋳技術を駆使して血中循環腫瘍細胞(CTC)を捕捉することが可能なマイクロフィルタを構築した。本マイクロフィルタは、流体力によって平面形状から立体形状に動的変形するものであり、フィルタの表面には癌細胞と特異的に結合する核酸アプタマーを修飾した。構築したフィルタを用いた実験の結果、ヒトの血液中に混入したわずかな濃度の癌細胞でも捕捉できることを明らかにした。また、FDAで承認されているCellSearch Systemとの比較評価を行った結果、既存のシステムよりも効果的に癌細胞を捕捉できることを実証した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で構築したデバイスは、手のひらサイズで誰でも簡単に使用できるものであり、使用する核酸アプタマーも化学合成が可能であるため抗体を使うシステムに比べて大幅にコストを下げることができる。また、数mLの血液を送液するだけの簡単操作かつ短時間で癌を検出することが可能であり、病院で行われる予後診断のみならず、職場や学校で行われる定期健診での癌検診の実現に貢献することができ、社会的意義は大きい。超高齢社会を迎えた日本の医療費高騰という課題に対しても、簡便・高速・低コストでの癌診断の意義は大きい。
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