研究課題
若手研究(A)
本研究の成果はシミュレータの動作が実際のシステムの動作と一致するようデータに基づいた調節を行うための(1)システム同定法に関する成果と,得られたシミュレータに基づいて制御系を設計するための(2)非線形制御系設計法に関する成果の2つにわけられる.(1)については,仮想制御器を用いて閉ループシステム同定を行う新たな方法を開発した.これは大規模なシステムや人間が操作しているシステムのシミュレータを調節するための有効な手段となる.(2)については,機械学習分野で使われる方法と制御理論からの知見を組み合わせるアプローチについて研究し,設計問題の易化やデータベースの構築に基づく方法を提案した.
本研究では大規模なシステムや複雑なシステムに対するシミュレータの調節を行うためのシンプルかつ有効な方法を提案しており,今後制御工学のアプローチを生体や社会などの複雑かつ大規模なシステムに応用していく上で重要な成果であると考えられる.また本研究において,これまで重要でありながら注目されていなかった制御系設計問題の難しさを可視化し,基本的な方策を示したことは,今後制御工学の適用範囲を拡大し様々な効率の向上を図るうえで意義があると考えられる.
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すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (15件) (うち国際学会 6件、 招待講演 1件) 備考 (1件)
SICE Journal of Control, Measurement, and System Integration
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http://dml.sice-ctrl.jp/