研究課題/領域番号 |
16H06103
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研究種目 |
若手研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
土木環境システム
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
白崎 伸隆 北海道大学, 工学研究院, 准教授 (60604692)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
25,350千円 (直接経費: 19,500千円、間接経費: 5,850千円)
2018年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
2017年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
2016年度: 14,170千円 (直接経費: 10,900千円、間接経費: 3,270千円)
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キーワード | 水系感染症 / 病原ウイルス / 消毒耐性ウイルス / ウイルス様粒子 / トウガラシ微斑ウイルス / 室内添加実験 / 実浄水処理場 / ウイルス濃縮 / 水系感染症ウイルス / ノロウイルス / サポウイルス / 凝集-膜ろ過処理 / 前凝集条件 / 培養不可能なウイルス / 代替指標候補ウイルス / 遺伝子型 / 浄水処理性 / VLPs / 遺伝子封入VLPs / ナノセラム陽電荷膜 / タンジェンタルフローUF膜 / 物理的除去 / 凝集剤による不活化効果 / 凝集沈澱処理 / 急速砂ろ過処理 / 新砂 / 熟成砂 |
研究成果の概要 |
本研究では,高い塩素耐性を有するコクサッキーウイルスB5型を含む水系感染症を引き起こす病原ウイルスの浄水処理性を詳細に評価することに成功した.また,病原ウイルスの凝集沈澱-急速砂ろ過処理性及び凝集-膜ろ過処理性を評価する上での代替指標として,植物ウイルスの一種であるトウガラシ微斑ウイルスが有効であることを明らかにした.加えて,実浄水処理場の原水及び処理工程水に含まれるトウガラシ微斑ウイルスを対象とし,新規のウイルス濃縮法を適用することにより,凝集沈澱-急速砂ろ過処理,凝集-膜ろ過処理を実施している実浄水処理場におけるウイルスの処理性を評価することに成功した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
水道原水中には多種多様な病原ウイルスが存在していることが明らかとなっている.このような状況の中で,病原ウイルスによる水系感染症を制御していくためには,浄水処理における病原ウイルスの処理性を詳細に把握し,適切な処理を施すことが重要となる.本研究では,消毒耐性ウイルスを含む代表的な病原ウイルスの物理的な浄水処理性を明らかにしたと共に,病原ウイルスの代替指標としての植物ウイルスの有効性を明らかにした.また,実浄水処理場におけるウイルスの処理性についても評価することに成功したことから,本研究で得られた知見は,浄水処理による病原ウイルスの制御に寄与するものであると考えられる.
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