研究課題
若手研究(A)
本研究は、軽量でかたい機能的な空間構造物を、自己折りで製造可能とすることを目的とする。自己折りとは、シート材料にパターンを組み込むことで、自律的な折り変形を通して立体化する製造プロセスであり、複数の部品を立体状態で組み立てる必要がなくなる。本研究では、自己折りの理論を初めて確立し、その制御方法を導いた。さらに、幾何学的考察、デザインシステム実装、試作のプロセスを通して、一つの平面状態から複数の立体形状に折り変形する構造システム、複数の状態をスイッチする新規の折紙空間構造、平面上のパターニングで生産できる仮設構造物を得た。
これまで、自己折りの実験例はあったが、なぜ自己折りできるのか、あるいは失敗するのかの裏付けはなく、試行錯誤に頼るほかなかった。本研究は初めて自己折りの理論を確立し制御可能とするための道を開拓した。得られた新規折紙構造は、折り畳んだ状態で製造し短時間で展開・リユース可能な仮設建築物の実現、複数の形状に再プログラム可能な構造物やロボット開発、特殊な弾性特性をもつ新規の材料開発につながる展望がある。
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すべて 国際共同研究 (14件) 雑誌論文 (6件) (うち国際共著 4件、 査読あり 6件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (22件) (うち国際学会 16件、 招待講演 7件) 備考 (1件) 学会・シンポジウム開催 (2件)
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http://origami.c.u-tokyo.ac.jp/