研究課題/領域番号 |
16H06107
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研究種目 |
若手研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
建築構造・材料
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研究機関 | 名城大学 (2017-2020) 東京工業大学 (2016) |
研究代表者 |
松田 和浩 名城大学, 理工学部, 准教授 (80567397)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
15,470千円 (直接経費: 11,900千円、間接経費: 3,570千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 6,630千円 (直接経費: 5,100千円、間接経費: 1,530千円)
2017年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 木質高層建物 / CLT / ロッキング / ダンパー / 接合部 / 等価線形化手法 / 時刻歴応答解析 / CLT / 柱梁接合部 / 制振構造 |
研究成果の概要 |
SDGsに代表される地球環境問題の観点から、木質高層建物の実現・普及が社会的に求められている。本研究課題は、地震国日本において木質高層建物の耐震性を効率的に向上させることを目的として、当該建物に制振技術を適用することを考え、かつその設計法を提案するものである。具体的に実施した内容は、以下の4つに大別できる。 (1)ポストテンション方式によるロッキング機構とダンパーを併用した架構の提案。(2)提案架構における柱脚支持部および柱-梁接合部の力学的挙動の把握。(3)等価線形化手法に基づく制振設計法の適用範囲拡張。(4)地震応答解析を簡易化するダンパーモデル化手法の提案。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
木材使用量を増加させるために、木質高層建物の開発研究が盛んに行われている。しかし、地震国日本においては、高層化するにつれ耐震性・居住性を確保するために、振動を制御する技術が必要になると考えられるが、そのような研究例は世界的にみても極めて少ない。本研究課題では、ロッキング機構とダンパーを併用した架構、ならびに柱脚支持部や柱-梁接合部の力学的挙動を把握し、一般的な耐震架構よりも変形時の損傷を抑制することに成功している。また、木質高層建物を想定した制振設計として、等価線形化法および時刻歴応答解析法を用いる場合の手法も提案しており、得られた成果の社会的意義は大きいと考えられる。
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