研究課題
若手研究(A)
本研究では、東アジアの視点に立ち、木造建築の生産システム論の創生に向け、東アジア各国・各地域の木造建築について、社会的・技術的・自然環境的な側面から総合的に比較する研究構想の一環として実施した。中世から近世の日本と同時代の中国・台湾・韓国における木造建築の構造について、基礎情報および論考を集積・把握し、それぞれの変遷および相関関係を比較検討することで、技術的な側面から研究の全体構想の根幹を構築をおこなった。また国際研究会として東アジア木造建築史研究会を主宰し、東アジア各国の最先端の研究成果について共有した。
本研究においては、これまで日本建築史において語られてきた古代初頭、中世初頭、近世初頭の各時期における大陸・半島からの建築造営技術の導入について、日本・中国・韓国の新たな事例を踏まえ、検証をおこなった。その結果より、広範囲な時代における各国・各地域における同時並行的な様式、技術の変遷を見出した。東アジア建築史の基盤構築の端緒をつかむことができたといえる。
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中国建築史論彙刊
巻: 15 ページ: 51-60