研究課題
若手研究(A)
本研究では、前処理されたバイオマスであるセロオリゴ糖を原料とし、単糖原料と同レベルで有用物質を生産する技術を開発する。細胞表層工学を基本として微生物にセロオリゴ糖糖分解能を付与し、さらに、代謝工学を基本として目的経路に加えて目的物質の生産量を向上させる。両者の要素技術を組み合わせて前処理バイオマスから有用物質を生産する技術を開発し、セロビオースから乳酸および3-ヒドロキシプロピオン酸を高生産する微生物の開発に成功した。
低炭素社会の構築、エネルギー問題の解決に向け、再生可能な資源であるバイオマスの有効利用法の開発が急務である。代謝工学の発展とともに、新しい物質生産が可能になり、前処理バイオマスの酵素糖化技術も目覚しい発展を遂げている。しかし、バイオマス分解から物質生産までを一気に行う、といった極端な研究例が多く、本研究はこれら両者の要素技術の長所をうまく融合しようとする実例として意義がある。
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すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (17件) (うち国際学会 7件)
Microbial Cell Factories
巻: 17 号: 1 ページ: 176-176
10.1186/s12934-018-1025-5
120006540096
Metabolic Engineering Communications
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10.1016/j.meteno.2017.08.002