研究課題/領域番号 |
16H06139
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研究種目 |
若手研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
核融合学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
田中 宏彦 名古屋大学, 工学研究科, 助教 (60609981)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
19,110千円 (直接経費: 14,700千円、間接経費: 4,410千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2016年度: 13,260千円 (直接経費: 10,200千円、間接経費: 3,060千円)
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キーワード | 非拡散的輸送 / 非接触プラズマ / 時空間構造 / 揺動解析 / 再結合フロント / 電離フロント / 装置間比較 |
研究成果の概要 |
特徴ある3つの磁場配位装置(NAGDIS-II、GAMMA 10/PDX、LHD)と数値シミュレーション(EMC3-EIRENE)を相補的に用いて、非接触プラズマ中で観測される非拡散的輸送の増大現象を調査した。特にNAGDIS-IIでは再結合フロント構造の時空間にわたる詳細な挙動と非拡散的輸送発生との関係を明らかにし、異なる磁場配位装置との比較を行った。輸送増大が再結合領域に局在するなどの知見から、再結合過程により生成した中性粒子の径方向への流れが輸送増大現象を引き起こしている可能性が示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
磁場閉じ込め核融合発電実現に向けた重要課題であるダイバータ熱負荷低減について、そのシミュレーション精度を向上させるための輸送増大現象の理解を進展させた。磁力線方向の局在性と再結合フロント位置との関係性から、物理機構の候補を提案し、また非一様輸送係数の導入といった高精度化への道筋を得た。今後研究が進展し、仮に輸送増大を外部制御可能な場合には、熱負荷をダイバータ板前面で任意に広く分散させることで、炉の熱的成立性を高め、発電炉の建設コストを大幅に低減できる可能性を有している。
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