研究課題/領域番号 |
16H06150
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研究種目 |
若手研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
腫瘍治療学
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研究機関 | 国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所 |
研究代表者 |
足立 淳 国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所, 医薬基盤研究所 創薬デザイン研究センター, プロジェクトリーダー (20437255)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
27,170千円 (直接経費: 20,900千円、間接経費: 6,270千円)
2018年度: 10,400千円 (直接経費: 8,000千円、間接経費: 2,400千円)
2017年度: 10,400千円 (直接経費: 8,000千円、間接経費: 2,400千円)
2016年度: 6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
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キーワード | リン酸化 / キナーゼ / 食道がん / 分子標的 / プロテオミクス / リン酸化プロテオミクス / キナーゼ阻害剤 / プロテオーム / 酵素活性 / 酵素反応 / 薬剤反応性 / シグナル伝達 |
研究成果の概要 |
食道扁平上皮癌細胞株35株から4846個のタンパク質、16267個のリン酸化部位の定量データを取得した。リン酸化プロテオームは、細胞間で特異性が高く、EGFR、ERBB2の遺伝子増幅が認められない細胞の一部においても、活性化が認められた。個々の細胞のキナーゼ活性と439阻害剤の感受性情報を統合したPharmacoproteomicsデータを作成し、細胞毎に活性化している分子標的候補と薬剤の最適な組み合わせ情報を取得した。新既治療法開発には患者の層別化が重要であることが示唆され、今後臨床検体データから薬剤候補選択を行うための基礎データとして役立つことが期待される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本でもがんゲノム医療が本格的に始まり、患者個別化による精密医療の時代が始まった。しかし、治療に結びつく患者の割合が限定されることが課題である。食道扁平上皮癌は未だに分子標的薬が実用化されていないが、本研究により、細胞毎にキナーゼ活性化プロファイルが極めて特異的であることが示唆された。今後、新既治療法開発を進める際に、薬剤に適した患者を層別化することが重要であると考えられ、本研究で得られた、個々の細胞のキナーゼ活性と439阻害剤の感受性情報を統合したPharmacoproteomicsデータは、臨床検体データから薬剤候補選択を行うための基礎データとして役立つことが期待される。
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