研究課題/領域番号 |
16H06153
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研究種目 |
若手研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
ゲノム生物学
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研究機関 | 国立研究開発法人理化学研究所 |
研究代表者 |
村川 泰裕 国立研究開発法人理化学研究所, 生命医科学研究センター, チームリーダー (50765469)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
27,430千円 (直接経費: 21,100千円、間接経費: 6,330千円)
2017年度: 8,840千円 (直接経費: 6,800千円、間接経費: 2,040千円)
2016年度: 9,750千円 (直接経費: 7,500千円、間接経費: 2,250千円)
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キーワード | ゲノム科学 / 転写ネットワーク / バイオインフォマティクス / エンハンサー / CAGE解析 / NET-CAGE法 / 次世代シークエンシング / 腫瘍 / 遺伝子発現制御 / 次世代シークエンサー / 造血器腫瘍 |
研究成果の概要 |
ヒトゲノムに散りばめられたエンハンサーは、遺伝子の発現を制御する最も重要なゲノム領域である。近年、エンハンサー領域のゲノム変異が、多様な疾患と関連することが明らかになりつつある。そして、エンハンサーを同定する手法の確立は急務であった。今回我々は、活性エンハンサー領域を超高感度かつ高塩基解像度に同定できる画期的な新技術NET-CAGE法を開発した。NET-CAGE法をがん細胞に適用することで、腫瘍に一般的に認める遺伝子発現異常の原因解明を目指し、腫瘍の発生・維持のメカニズムに迫った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
エンハンサー領域は、様々な病気に関連しており、ヒトゲノムの最も重要な領域の一つである。このエンハンサー領域を、正確かつ高い塩基解像度で同定できる新技術NET-CAGE法の開発に成功した。そして、ヒトゲノムに存在する約9万箇所のエンハンサー領域を決定した。近年、がんの全ゲノム配列を解読することが医療の分野で導入されつつある。しかし、蛋白質をコードしない非コード領域に同定された変異の意味の解釈は困難であった。今回の我々が開発した技術や同定された新規エンハンサーは、こうしたゲノム医療に大きく貢献する。
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