研究課題
若手研究(A)
CRISPR、TALENに代表されるゲノム編集技術の登場により任意の細胞内DNA分子を直接操作する技術が大きく進展した。一方、RNA分子の操作、改変技術はアンチセンス技術以外ない。PPR(pentatricopeptide repeat)は、配列特異性をデザイン可能なRNA結合タンパク質である。本研究では、それらに機能性ドメインを組み込むことで、最終蛋白質翻訳量を特異的かつ精密に制御できるツールの開発を行い、内在遺伝子のタンパク質発現量を変化させることができるようになった。
ヒトには約40兆個の細胞がそれぞれ役割を持ち集合することで生命が支えられている。それら細胞の振る舞いを決定付けるようなプログラムは、ゲノム上に書かれているが、個々の役割を決定づける情報としてゲノムからRNA、タンパク質が合成される。本研究は、設計図であるゲノムを変えることなく、RNAを変えることで細胞を自由に操作する方法である。この実現により、新しい創薬としての医療応用、新しい品種改良方法といった農業利用の可能性がある。
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Applied RNA Bioscience
巻: - ページ: 151-160