研究課題/領域番号 |
16H06177
|
研究種目 |
若手研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
進化生物学
|
研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
相馬 雅代 北海道大学, 理学研究院, 准教授 (00578875)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
7,020千円 (直接経費: 5,400千円、間接経費: 1,620千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
|
キーワード | 鳴禽類 / 性淘汰 / 求愛 / 進化 / 歌 / 社会行動 / 鳥 / 造巣 / 行動 / 歌鳥 |
研究成果の概要 |
カエデチョウ科鳥類は,求愛ダンス・歌・羽装の「派手」さや,それがどれほど雌雄間で共有されているかに関して,著しい種間多様性を呈する.本研究では,このような性的信号の多様性が,機能および進化の観点からなぜもたらされているか検討をおこなった.行動学的な検討から明らかになったのは,歌とダンスが同時に表出される行動であっても,異なる役割を担っていることである.具体的には,歌は個体の質を反映する信号となっているのに対し,ダンスは雌雄間の相互的コミュニケーションとして機能し,つがいの絆に寄与していた.さらに,系統種間比較解析からは,羽の模様の派手さとダンスの複雑さの間の相関が明らかになった.
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
鳥類の複雑な求愛コミュニケーションの進化は,生物の多様性を理解する上でも,人をはじめとする動物のコミュニケーション行動を考える上でも,重要な題材である.本研究の主たる研究成果のひとつは,一夫一妻制で長くつがいの絆をはぐくみ協力して繁殖するような生態をもつ動物において,雌雄の相互的コミュニケーションは非常に重要であることを明らかにした点である.このことは,従来の性淘汰研究の枠組みでは見過ごされがちだった,雌雄に共有される性的シグナルの進化の理解に大きく寄与している.
|