研究課題
若手研究(A)
導電性粒子を流れる電流を介した電子授受に基づく共生的メタン生成(電気共生型メタン生成)を行うモデル共生系を構築し、その網羅的遺伝子発現を行うことで、電気共生時に機能する遺伝子群の特定に成功した。また地下圏原油貯留槽由来の微生物群集が導電性マグネタイトの存在下で電気共生型メタン生成を行うこと、微生物自身が産生した硫化鉄鉱物が電気共生型メタン生成を媒介しうることを実証し、多様な自然環境における電気共生型メタン生成の重要性を実証した。
メタンは強力な温室効果ガスであり、また重要な持続可能なエネルギー源ともなりうる。そのため微生物によるメタン生成反応の理解は、環境・エネルギー問題の解決に向け重要なものとなる。電気共生型メタン生成反応は近年我々のグループが見出した新たなメタン生成プロセスであり、通常のプロセスよりも高効率であることが知られている。本研究課題により得られた成果は、地球規模での物質循環の理解、並びに将来的な微生物メタン生成プロセスの制御に向けた、重要な基盤知識となる。
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すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (4件) (うち国際学会 4件、 招待講演 4件)
MicrobiologyOpen
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