研究課題
若手研究(A)
AHXとその植物内代謝産物であるAOHが、温度や塩などの非生物的ストレスに対する耐性を植物に付与すること、植物に内生して新規プリン代謝経路で生合成されること、および既知植物ホルモンとは全く異なる挙動を示すことを明らかにした。以上の知見から、AHX、ICA、AOH(フェアリー化合物)は新しい植物ホルモンである可能性が高いと考え、これらの化合物の生合成、代謝を明らかにした。フェアリー化合物を処理したイネから代謝産物を抽出し、HPLCで分析したところ、多数の代謝産物が検出された。化合物を単離成功し、構造決定を行った。生合成・代謝経路の解明の研究を継続し、FCsの生合成酵素を同定した。
研究代表者らにより、フェアリーリングの正体はAHX、AOHとICAであることが世界で初めて明らかになった。さらに重要なことは、それらの化合物は既知の植物ホルモンとは全く違う挙動を示し、新しい作用機構による活性であることや、植物に内生していることから新しい植物ホルモンの可能性がある。そこに生合成や代謝経路が明らかになれば、新しい植物ホルモンとして位置づけられるであろう。さらに、植物生長剤としての実用化研究も内外の大手化学会社によって始まっており、これらの基礎研究は、実用化のためにも有意義な情報を与える。
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すべて 雑誌論文 (10件) (うち査読あり 10件、 オープンアクセス 3件) 学会発表 (29件) (うち招待講演 3件) 備考 (3件)
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