研究課題/領域番号 |
16H06200
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研究種目 |
若手研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
水圏生産科学
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研究機関 | 福井県立大学 |
研究代表者 |
杉本 亮 福井県立大学, 海洋生物資源学部, 准教授 (00533316)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
22,880千円 (直接経費: 17,600千円、間接経費: 5,280千円)
2019年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2018年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2017年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2016年度: 13,910千円 (直接経費: 10,700千円、間接経費: 3,210千円)
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キーワード | 海底湧水 / 沿岸域 / 栄養塩 / 一次生産 / 食物網 / 複合生態系 / 放射性同位体 / 地下水 / 沿岸生態系 / ラドン / ラジウム / 植物プランクトン / 生物生産 / 安定同位体 / 沿岸海域 / 陸海相互作用 / 比抵抗 / ラドン同位体 |
研究成果の概要 |
海底湧水が沿岸生態系に及ぼしている影響を一般化し、新しい沿岸複合生態系の概念を提案することが本研究課題の目的である。そのためまず初めに、海底湧水が沿岸海域の一次生産速度を有意に向上させることを実証した。次いで、空間スケールはそれほど大きくないものの、海底湧水が高次動物の生物量や生物多様性を高めるホットスポットを創出していることを明らかにした。最後に、海底湧水による栄養塩輸送量が河川と同等もしくはそれを大きく上回っていることをメタ解析から明らかにするとともに、世界中で報告されている研究事例のレビュー作業を通じて、海底湧水が駆動する沿岸生態系の生物生産過程の概念モデルを提示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義は大きく2つある。1つは、海底湧水が沿岸域の生物生産や生物多様性に及ぼす影響を実証した点にある。もう1つは、海底湧水による栄養塩輸送の普遍性を河川水と比較したメタ解析から明らかにし、それが引き起こす生物生産像をレビュー過程を通して提案した点にある。これらの研究成果は、健全な水循環や生態系の機能を維持するための評価・管理手法、陸と海の連環を適切に考慮した沿岸域総合管理の策定に大いに貢献するものであり、SDGs(持続可能な開発目標)が掲げる目標⑭⑮に資する。
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