研究課題
若手研究(A)
ヒト2型NMU受容体選択的アゴニストに加水分解耐性を付与するために、Arg-Asn型クロロアルケンジペプチドイソスターの合成検討、アジリジンの開環反応を利用するα,α-二置換アミノ酸を含む等価体の新規立体選択的合成法の開発した。さらに、クロロアルケン骨格の機能解析研究から、本骨格が高い酸化耐性を有し、β-シート構造の安定化に寄与するp型水素結合のミミック効果を示すことを明らかにした。これらの知見をもとに、アルケン型アミロイドペプチドミメティクスを設計・合成し、ペプチド結合の水素結合を制御することで、アミロイド線維のモルホロジーが制御可能であることを明らかにした。
ペプチド結合の等価置換は、ペプチドの易水解性の問題に応える分子技術であり、これまでアルケン型やフルオロアルケン型が広く用いられてきた。本研究の学術的意義は、これまで未開拓であったクロロアルケン型ペプチド結合等価体が、酸化耐性やp型水素結合のミミック効果など、他のアルケン型等価体には見られない特異な分子特性を有していることを示した点にある。クロロアルケン型ペプチド結合等価体に大きな創薬的価値を見出し、ペプチド創薬に有用なバイオイソスターを提供する点において、本研究の社会的意義は高いと評価できる。
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