研究課題
若手研究(A)
本研究はコレステロール排出輸送体であるABCG5/G8とコレステロール吸収輸送体であるNPC1L1の輸送活性バランスによる食事由来脂質の消化管吸収制御システムを明らかにするとともに、そのシステムが動脈硬化症の進行に及ぼす影響を明らかにすべく計画された。NPC1L1高発現細胞を用いたin vitro輸送実験やNPC1L1遺伝子欠損マウスを用いたin vivo吸収実験により、様々な食事由来脂質の消化管吸収にNPC1L1が関わることが明らかとなった。また、動脈硬化症モデルマウスを用いた検討により、動脈硬化症の発症・進行におけるNPC1L1の病態生理学的な重要性が明らかとなった。
本研究により、これまで未解明であったいくつかの食事由来脂質の消化管吸収経路について、コレステロール輸送体が関わることが明らかとなり、生理学的・栄養学的に重要な成果が得られた。また、動脈硬化症の発症・進行に関わりうる新たな因子を見出すことにも成功した。この発見は、将来、動脈硬化性疾患の新たな予防法や治療法の開発ならびに、動脈硬化症発症リスクの新規バイオマーカーの開発にも繋がる可能性を秘めており、基礎のみならず臨床的にも重要な成果が得られた。
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https://plaza.umin.ac.jp/~todaiyak/yamanashi.php
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