研究課題
若手研究(A)
質量分析により既知の分子を含むUFM1化タンパク質を同定した。このうちいくつかの分子についてはIn vivo UFM1化アッセイにより、実際にUFM1化を受けていることを確認した。これらの基質の中で、ロイコトリエン代謝酵素LTA4Hに着目した。UFM1はLTA4Hに対し非共有結合・共有結合という二つの様式で結合することが明らかとなった。さらに、UFM1ノックダウンによりLTA4Hの代謝産物であるロイコトリエンB4量が増加することを見出したため、UFM1はLTA4Hを介してロイコトリエン代謝を制御していることが示唆された。
現代の社会において、日本人の死亡原因に生活習慣病が多くを占めるようになり、この中でも動脈硬化の進行をいかに制御するかということが焦点となっている。厚生労働省の平成22年度国民医療費の調査によると、生活習慣病は約3割を占めており、社会・倫理的な観点からも重要である。UFM1は生活習慣病に対して防御的に機能することが知られているが、その詳しいメカニズムはこれまでのところ明らかではなかった。本研究により、生活習慣病との関連が指摘されている慢性炎症の制御因子として重要なロイコトリエン代謝酵素とUFM1の関係が明らかとなってきた。治療標的として将来の医学の発展への貢献も期待できると思われる。
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