研究課題/領域番号 |
16H06230
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研究種目 |
若手研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
細菌学(含真菌学)
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研究機関 | 学習院大学 |
研究代表者 |
中根 大介 学習院大学, 理学部, 助教 (40708997)
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研究協力者 |
西坂 崇之
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
16,120千円 (直接経費: 12,400千円、間接経費: 3,720千円)
2018年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2017年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2016年度: 8,060千円 (直接経費: 6,200千円、間接経費: 1,860千円)
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キーワード | シアノバクテリア / 動態計測 / 走光性 / 表面運動 / IV型線毛 / 運動 / 光学顕微鏡 / 計測 / アーキア / 微生物 / シグナル伝達 / 生体運動 / ダイナミクス / Twitching motility / Synechocystis / 蛍光 |
研究成果の概要 |
バクテリアはもっとも単純な生命体の1つであり,大きさは1ミリの1000分の1程しかありません。ところが,動く仕組みに注目すると,実に多様で複雑な様式を発達させていることが知られています。申請者らは光合成微生物のラン藻が細い糸のような繊維状構造物を持ち,その伸長収縮を繰り返す様子を撮影することに成功しました。さらに,独自の光学顕微鏡を駆使することで,この生命体は指向性のある光という外部シグナルによって,その運動を制御する能力を持つことを明らかにすることができました。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これは「視覚を備えたバクテリア」という点でも画期的です。光を感知するだけでなく、光の向きを認識するという事実は、単純な生命体が、高度な情報処理を達成していることをあらわしています。スパイダーマンのようなバクテリアは、非常に単純ではあるが初歩的な視覚を備えることで、自身の持つ「糸」を伸縮させる方向を自由自在に制御していると考えられます。この成果は、同様の「糸」を持つ病原菌の制御にも応用できる可能性があります。
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