研究課題
若手研究(A)
終末期がん患者においては、終末期せん妄、難治性疼痛、嘔気嘔吐といった難治性の苦痛が生じるが、これらの終末期がん患者の重大症状に対する薬物療法についての内的/外的妥当性に優れた質の高いエビデンスは乏しい。本研究では、研究期間中に終末期せん妄に対する抗精神病薬、嘔気嘔吐に対するオランザピン、オピオイド誘発性便秘症に対するナルデメジン治療について、実臨床のセッティングで有効性と安全性を示すことができた。
本研究は、実施可能性や倫理的な観点からランダム化比較試験の実施が困難な終末期がん患者の重大症状に関する薬物治療のエビデンスを創出する試みである。本研究の成果は診療ガイドライン等への反映を通じ患者の終末期ケアの質の向上に貢献するものとなると共に、本研究を通じて国内の緩和ケア施設のネットワーク構築および多施設共同によるレジストリ研究の実施基盤が形成され、今後のこの分野でのエビデンス創出基盤が整備されたと言える。
すべて 2019 2018
すべて 雑誌論文 (3件) (うち国際共著 2件、 査読あり 3件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (4件) (うち国際学会 1件、 招待講演 2件)
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