研究課題/領域番号 |
16H06240
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研究種目 |
若手研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
衛生学・公衆衛生学
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研究機関 | 国立保健医療科学院 (2018) 長崎大学 (2016-2017) |
研究代表者 |
永吉 真子 国立保健医療科学院, その他部局, 研究員 (30728960)
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研究協力者 |
前田 隆浩
玉井 慎美
山梨 啓友
小屋松 淳
野口 登和子
中野 奈美枝
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
11,050千円 (直接経費: 8,500千円、間接経費: 2,550千円)
2018年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2017年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2016年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
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キーワード | ソーシャルネットワーク / 口腔機能 / 生活環境 / 地域活動 / コミュニケーション活動 / 高齢者 / 舌圧 |
研究成果の概要 |
本研究は、離島の特定地域に居住する全高齢者を対象とした悉皆調査を通して、口腔機能の評価と、ソーシャルネットワークを中心とした生活環境との関連を明らかにすることを目的に実施した。 本研究により、高齢住民全体の最大舌圧値の分布と、ソーシャルネットワークについての現状を明らかにし、両者の関連に関する疫学的検証を実施できた。本研究結果から、離島地域に住む高齢者では、ソーシャルネットワーク規模や日常生活での発声頻度が最大舌圧値の高さと関連する可能性が示された。今後、因果関係の検証と一般化可能性についても調査を進めることで、高齢者の誤嚥性肺炎予防対策に貢献しうる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでの調査では住民の一部を対象としていたために高齢者全体の舌圧低下割合は不明であったが、本研究で悉皆調査による最大舌圧値の分布を明らかにした。また、ソーシャルネットワークの健康影響に関する研究では、主観的健康感のような自己申告データや、死亡や疾病発症等がアウトカムに用いられてきたものの、そこに至る作用経路を同定しにくいことが指摘されてきた。本研究では活動範囲の縮小、口腔の活動頻度・筋肉量の低下等、心理的および身体的に直接的な影響がある口腔機能との関連を示唆できた点で学術的意義がある。今後、作用経路の同定を進めていくことで誤嚥性肺炎予防や介護予防に貢献できる点で社会的意義が大きい。
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