研究課題/領域番号 |
16H06249
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研究種目 |
若手研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
血液内科学
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研究機関 | 国立研究開発法人国立がん研究センター (2017-2018) 京都大学 (2016) |
研究代表者 |
片岡 圭亮 国立研究開発法人国立がん研究センター, 研究所, 分野長 (90631383)
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研究協力者 |
下田 和哉
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
24,180千円 (直接経費: 18,600千円、間接経費: 5,580千円)
2017年度: 7,020千円 (直接経費: 5,400千円、間接経費: 1,620千円)
2016年度: 10,920千円 (直接経費: 8,400千円、間接経費: 2,520千円)
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キーワード | 癌 / 成人T細胞白血病リンパ腫 / 遺伝学 / 成人細胞白血病リンパ腫 / 遺伝子解析 / 遺伝子異常 / 遺伝子改変モデル |
研究成果の概要 |
約200例のATL患者において遺伝子異常と進行性の病気や予後不良との関係を解析した。その結果、TP53変異、IRF4変異、および、複数のコピー数異常が進行性の病期(急性型・リンパ腫型)と関連があること、逆に、STAT3変異は慢性型・くすぶり型と関連があることを見出した。 さらに、既知の臨床的予後因子と組み合わせた上で、一部の遺伝子異常(PRKCB変異など)は予後と関係があること、特にPDL1コピー数増加が強力な予後因子であることが明らかになった。また、PRKCB変異を持つトランスジェニックマウスを作成・解析したが、免疫系・造血系に表現型を認めなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、臨床的因子と独立して予後不良と関連する遺伝子異常を同定することが出来た。この結果、臨床的な重要性に基づいた上で治療標的として有用な遺伝子異常が同定されたことのみならず、ATLにおける遺伝子異常のバイオマーカー(予後因子)として有用性が解明され、治療方針の決定に役立つ予後予測モデルの確立に繋がることが期待される。
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