研究課題/領域番号 |
16H06273
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研究種目 |
若手研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
歯周治療系歯学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
岩山 智明 大阪大学, 歯学研究科, 助教 (80757865)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
24,310千円 (直接経費: 18,700千円、間接経費: 5,610千円)
2018年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2017年度: 6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2016年度: 12,610千円 (直接経費: 9,700千円、間接経費: 2,910千円)
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キーワード | セメント芽細胞 / レーザーマイクロダイセクション / 歯根膜 / 骨芽細胞 / セメント質 / commitment / 系譜解析 / 細胞・組織 / 歯学 / 歯周病学 / 細胞系譜解析 |
研究成果の概要 |
失われた歯周組織が理想的に再生する過程として、セメント質と歯槽骨の新生を伴う新付着の獲得が挙げられる。骨の再生機構については多くの研究成果から理解は進んでいるが、セメント質の恒常性維持や新生については不明な点が多く残されていた。本研究では、組織切片からセメント質だけを抽出し、その遺伝子発現やタンパク発現を網羅的に解析することで新規セメント質特異的分子を見出した。さらに新しく確立した細胞単離法にて樹立した細胞を用いて、同遺伝子群の機能を解析するとともに、セメント芽細胞の生体内での動態を検討するための新規遺伝子改変マウスを作製した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果は、歯根表面にセメント質と歯根膜からの線維束が再生されるための基礎的な知見であり、予知性の高い歯周組織再生療法につながる基盤情報である。また、作製されたマウスは、コンディショナルノックアウトマウスと掛け合わせることにより、セメント芽細胞における各遺伝子の機能解析のみならず、歯科矯正学分野における矯正治療中の歯根吸収メカニズムの解明や、口腔外科学分野におけるセメント芽細胞腫の発がん過程の解明、セメント質形成不全、家族性巨大型セメント質腫といったセメント質疾患の病態理解にも寄与することが期待される。
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