研究課題/領域番号 |
16H06310
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研究種目 |
基盤研究(S)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
自然災害科学・防災学
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研究機関 | 大正大学 (2020-2021) 神奈川県温泉地学研究所 (2018-2019) 東京大学 (2016-2017) |
研究代表者 |
加藤 照之 大正大学, 地域構想研究所, 特命教授 (80134633)
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研究分担者 |
寺田 幸博 高知工業高等専門学校, その他部局等, 客員教授 (30442479)
田所 敬一 名古屋大学, 環境学研究科, 准教授 (70324390)
二村 彰 弓削商船高等専門学校, 商船学科, 教授 (90332080)
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研究期間 (年度) |
2016-05-31 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
184,470千円 (直接経費: 141,900千円、間接経費: 42,570千円)
2020年度: 23,140千円 (直接経費: 17,800千円、間接経費: 5,340千円)
2019年度: 28,080千円 (直接経費: 21,600千円、間接経費: 6,480千円)
2018年度: 26,260千円 (直接経費: 20,200千円、間接経費: 6,060千円)
2017年度: 46,670千円 (直接経費: 35,900千円、間接経費: 10,770千円)
2016年度: 60,320千円 (直接経費: 46,400千円、間接経費: 13,920千円)
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キーワード | GNSSブイ / 津波防災 / 海底地殻変動連続観測 / 衛星通信技術 / 津波 / 海底地殻変動 / 防災 |
研究成果の概要 |
GNSSブイを用いた遠洋での海面変動の高精度観測のために精密単独測位方式を用いたデータ解析手法と商用衛星通信を導入し、観測に成功した。また、海底地殻変動連続観測のための新たなソフトウェアを開発するとともに、数か月に及ぶ連続的な観測を実施し、得られたデータから数cm精度による海底の位置座標推定を実現した。衛星通信に関する成果としては、ブイの揺動による信号揺らぎの影響評価を行い、揺動による受信信号の強度変化をモデル化することに成功し、また、多数のブイからの通信衛星へのデータ送信に関して効率的に信号を処理する新しい方式を提案した。さらに、気象学・電離層研究への応用可能性に関する新たな知見を得た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
GNSSブイを実質上距離制限の不要な遠洋で運用し、海面高を即時的かつ数cm精度で監視できることを実証した。これにより津波の早期発見と住民の避難に一層役立てられることが示された。また、海底地殻変動を高頻度かつ数cm精度で推定することができ、海底での短期的な変動をも捉えることができることを示した。これらに加え,衛星通信に関しても新たな手法が提案され、海洋での広範な利用が期待できる。海洋GNSSブイは、これらの他にも気象学や電離層研究にも用いることができるため、多目的の総合的な防災システムとして防災への貢献が期待できるばかりでなく、基礎的な地球科学の研究にも革新的なデータを提供できることを示した。
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評価記号 |
検証結果 (区分)
A
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評価記号 |
評価結果 (区分)
A-: 当初目標に向けて概ね順調に研究が進展しており、一定の成果が見込まれるが、一部に遅れ等が認められるため、今後努力が必要である
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