研究課題/領域番号 |
16H06311
|
研究種目 |
基盤研究(S)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
自然災害科学・防災学
|
研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
坪木 和久 名古屋大学, 宇宙地球環境研究所, 教授 (90222140)
|
研究分担者 |
伊藤 耕介 琉球大学, 理学部, 准教授 (10634123)
山田 広幸 琉球大学, 理学部, 准教授 (30421879)
中山 智喜 長崎大学, 水産・環境科学総合研究科(環境), 准教授 (40377784)
篠田 太郎 名古屋大学, 宇宙地球環境研究所, 准教授 (50335022)
高橋 暢宏 名古屋大学, 宇宙地球環境研究所, 教授 (60425767)
新垣 雄光 琉球大学, 理学部, 教授 (80343375)
大東 忠保 国立研究開発法人防災科学技術研究所, 水・土砂防災研究部門, 主幹研究員 (80464155)
山口 宗彦 気象庁気象研究所, 応用気象研究部, 主任研究官 (80595405)
森 浩一 大阪府立大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (90375121)
松見 豊 名古屋大学, 宇宙地球環境研究所, 研究員 (30209605)
|
研究期間 (年度) |
2016-05-31 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
177,580千円 (直接経費: 136,600千円、間接経費: 40,980千円)
2020年度: 9,620千円 (直接経費: 7,400千円、間接経費: 2,220千円)
2019年度: 33,020千円 (直接経費: 25,400千円、間接経費: 7,620千円)
2018年度: 42,770千円 (直接経費: 32,900千円、間接経費: 9,870千円)
2017年度: 39,130千円 (直接経費: 30,100千円、間接経費: 9,030千円)
2016年度: 53,040千円 (直接経費: 40,800千円、間接経費: 12,240千円)
|
キーワード | 台風 / 強度推定値 / 台風予測 / 航空機観測 / ドロップゾンデ / 雲解像モデル / エアロゾル / 雲粒子 / 熱力学的構造 / 暖気核 / 高解像度シミュレーション / アウトフローレイヤー巻雲 / エアロゾル粒子 / ドローン / データ同化 / 海塩 / 雲レーダ / 波しぶき / 台風強度 / レーダ / 巻雲粒子 |
研究成果の概要 |
台風の強度推定値と予測には大きな誤差がある。この問題を解決するために航空機による台風の直接観測を実施した。まず、測定装置のドロップゾンデを新規に開発した。次にこれを用いて台風の最強カテゴリーであるスーパー台風を観測した。2017年台風21号、2018年24号について、高高度で眼への貫入観測を実施し、開発したドロップゾンデシステムを用いて中心気圧と最大風速の直接観測に成功した。その結果、台風強度を高精度に測定し、強度をコントロールする眼の力学的・熱力学的構造をあきらかにした。さらに眼の壁雲の外側でもドロップゾンデ観測を行い、これらのデータを予報モデルに取り込むことで予報が改善することを示した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果は、防災上の大きな問題である、非常に強い台風の強度推定値と予測値の大きな誤差を改善し、日本における自然災害の最大要因であり、台風の防災に大きく寄与するものである。地球上最強の気象である台風のうち、特に強いスーパー台風について、高高度で眼への貫入観測を行い、中心気圧と最大風速を高精度に測定し、台風強度をコントロールする眼の力学的・熱力学的構造をあきらかにすることは世界的にみて、台風などの熱帯低気圧についての重要な知見をもたらす。台風強度の高精度測定値は、地球温暖化に伴い激甚化が懸念されている台風の長期変動をあきらかにする基礎データとなる。
|
評価記号 |
検証結果 (区分)
A
|
評価記号 |
評価結果 (区分)
A: 当初目標に向けて順調に研究が進展しており、期待どおりの成果が見込まれる
|