研究課題/領域番号 |
16H06352
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研究種目 |
基盤研究(S)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
有機化学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
山子 茂 京都大学, 化学研究所, 教授 (30222368)
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研究分担者 |
梶 弘典 京都大学, 化学研究所, 教授 (30263148)
藤塚 守 大阪大学, 産業科学研究所, 教授 (40282040)
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研究期間 (年度) |
2016-05-31 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
189,280千円 (直接経費: 145,600千円、間接経費: 43,680千円)
2020年度: 29,510千円 (直接経費: 22,700千円、間接経費: 6,810千円)
2019年度: 32,110千円 (直接経費: 24,700千円、間接経費: 7,410千円)
2018年度: 28,990千円 (直接経費: 22,300千円、間接経費: 6,690千円)
2017年度: 27,820千円 (直接経費: 21,400千円、間接経費: 6,420千円)
2016年度: 70,850千円 (直接経費: 54,500千円、間接経費: 16,350千円)
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キーワード | 環状π共役分子 / シクロパラフェニレン / ナノカーボン / 有機デバイス材料 / 芳香族性 / メビウス分子 / トポロジー / ジラジカル / CPP / デバイス / 曲面状π共役分子 / 有機合成 / 環状共役分子 / 曲面状共役分子 / ボトムアップ合成 / 有機デバイス / ラジカルイオン / ジカチオン / 時間分解測定 / 曲面π共役分子 / ホストゲスト化学 / 超分子化学 |
研究成果の概要 |
シクロパラフェニレン(CPP)を中心とした、環状π共役分子の合成とその物性の解明を行うと共に、有機電子材料への応用の可能性を探った。白金錯体を鍵として、CPPおよび誘導体のグラムスケール合成法を開発すると共に、CPPにアルケンが一及び二分子挿入した分子の合成に成功した。さらに、CPPの化学反応性の解明に基づき、CPP誘導体の合成にも成功した。また、基礎的な物性として、CPPおよびそのジカチオンの一光子及び二光子励起状態からの緩和過程における励起子の局在化と構造緩和におけるサイズ依存性を解明した。さらに、溶解性の高いCPP誘導体を利用したCPP薄膜の創製に基づくデバイス作成にも成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
研究代表者が開発した白金錯体を用いるCPPの合成法は、環状π共役分子の有用な合成法として世界中の研究者により既に利用されている。これまでは、環化前駆体の分子設計に限られていたが、ごく最近では、金等の別の金属を用いる合成への発展も広がっており、モノづくりの基礎化学に重要な貢献を行っていると考えている。さらに、研究代表者が開発したCPP合成法を民間会社へ技術移転することで、CPPが試薬として販売されている。これにより、CPPを伸縮性有機トランジスター材料のフィラーに用いる等、実用化に近い分野でCPPの新たな利用法の開拓が広がっており、社会実装も期待される。
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評価記号 |
検証結果 (区分)
A-
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評価記号 |
評価結果 (区分)
A-: 当初目標に向けて概ね順調に研究が進展しており、一定の成果が見込まれるが、一部に遅れ等が認められるため、今後努力が必要である
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