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ダイオキシン類曝露による自然免疫応答抑制機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 16H06599
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分補助金
研究分野 環境生理学(含体力医学・栄養生理学)
研究機関北海道大学

研究代表者

山田 大翔  北海道大学, 遺伝子病制御研究所, 助教 (10779333)

研究期間 (年度) 2016-08-26 – 2018-03-31
研究課題ステータス 完了 (2016年度)
配分額 *注記
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワード自然免疫 / ダイオキシン / 免疫学 / ウィルス / シグナル伝達
研究実績の概要

申請者らは、予備的な実験により、ダイオキシン処理された細胞株において、ウイルス感染時に活性化される自然免疫応答が抑制されることを見出した。本研究課題では、このダイオキシン曝露による自然免疫抑制に関わる分子機構を詳細に検討することを目的とした。そのアプローチとして、申請者らが、芳香族炭化水素受容体(Aryl hydrocarbon receptor;AHR)がTCDD-inducible poly(ADP-ribose) polymerase (TIPARP)の発現を介してTBK1の機能を阻害することで、様々なウイルス感染に対するI型IFNsの発現誘導を負に制御することを見出したことに焦点をあてて、解析を進めることを計画した。
これまでのところ、代表的なダイオキシンである2,3,7,8-tetrachlorodibenzo-p-dioxin (TCDD)やそれ以外のAHRリガンド(3-methyl-colantrene(3-MC)、Benzo(a)pyrene)を細胞に処理したところ、インフルエンザウイルス(FluV)感染によるIFN-β mRNAやそのタンパク質産生誘導が抑制されることを確認した。その応答はAHRやTIPARPの欠損細胞では見られないことから、AHRやTIPARP依存的であることを示した。さらに、マウスの腹腔に3-MCを注入したのち、FluVを経鼻的に感染させ、感染後の肺胞洗浄液を回収し、解析を行ったところ、IFN-βタンパク質量の減少やウイルス量の増加が認められた。
このような結果より、ダイオキシン類の曝露によって、AHR-TIPARP依存的に、ウイルス感染時の自然免疫応答が抑制されることを見出した。今後はこのような応答を逆に利用することで、自己免疫疾患などの病態に対する治療応用への展開を模索したい。

現在までの達成度 (段落)

翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。

今後の研究の推進方策

翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。

報告書

(1件)
  • 2016 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2017

すべて 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] Aryl hydrocarbon receptor-mediated signaling negatively regulates antiviral interferon response2017

    • 著者名/発表者名
      Taisho Yamada
    • 学会等名
      11th International Symposium of The Institute Network
    • 発表場所
      徳島大学蔵本キャンパス(徳島県徳島市)
    • 年月日
      2017-01-27
    • 関連する報告書
      2016 実績報告書
    • 国際学会

URL: 

公開日: 2016-09-02   更新日: 2021-12-27  

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