研究実績の概要 |
去勢抵抗性前立腺癌に対する新規薬剤EPIは、アンドロゲン受容体(Androgen Receptor;AR)のリガンド結合部位が欠失したSplice Variants の発現含めあらゆるARを阻害可能であることがわかっている。そのEPIをヨード化した類似を化合物(I-EPI)を用いて、免疫不全マウスに前立腺癌細胞株の異種移植(Xenograft)を作製し、I-EPIがEPI同様、ARに共有結合すること、さらにはSPECT/CTを用いて皮下腫瘍株内のARの発現を可視化できることを証明した。また、Splice Variants を発現し去勢抵抗性前立腺癌モデルとして最適な細胞株であるLNCaP95を用いて、I-EPIが、オリジナルのEPI、さらには既存薬であるEnzalutamideと比較し、細胞増殖抑制効果が同等またはそれ以上の効果が期待できる可能性をIn Vitroで証明し、論文を発表した。 Imamura Y, Tien AH, Pan J, Leung JK, Banuelos CA, Jian K, Wang J, Mawji NR, Fernandez JG, Lin KS, Andersen RJ, Sadar MD. An imaging agent to detect androgen receptor and its active splice variants in prostate cancer. JCI Insight. 2016 Jul 21;1(11). pii: e87850. また、前立腺癌に対する既存の薬剤耐性メカニズムについてARやAR-V7を中心にした最新の知見と、新規薬剤の可能性につき論文を発表した。Imamura Y, Sadar MD. Androgen Receptor targeted therapies in Castration-Resistant Prostate Cancer; bench to clinic. Int J Urol. 2016 Aug;23(8):654-65.
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