研究課題
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本研究では細胞が死を迎える際に放出される自己由来分子（以下DAMPsと呼ぶ）のうち、炎症反応を活性化するような分子の同定を行った。生化学的、分子生物学的手法を組み合わせてこのDAMPsの候補分子を得ることが出来た。また、癌は炎症反応がその病態に深く関与する疾患であることから、本分子が癌死細胞から放出され、周囲に炎症反応を引き起こすことで癌の進展に関わるのではないかという仮説を立てた。実際、この分子を欠損する癌細胞を作成したところ、マウス皮下においてその増殖が顕著に低下した。本研究は、炎症反応および癌病態に極めて重要な役割を果たすDAMPsの同定に迫ったと言える。
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Proc. Natl. Acad. Sci. U S A.
巻: 113 号: 49 ページ: 14097-14102
10.1073/pnas.1617903113
