研究成果の概要 |
近位尿細管エンドサイトーシス障害を本態とするDent病について, 原因遺伝子であるCLC5のナンセンス変異に対するPTC124のリードスルー効果を検証すると共に、CLC5/V-ATPase機能的共役とエンドサイトーシス障害の関連を検討した. HEK293細胞発現系において国内外で共通に報告されるナンセンス変異R704Xに対するリードスルー効果が観察され, PTC124がナンセンス変異を原因とするDent病に有効である可能性が示唆された. また, マウス近位尿細管と細胞内pH測定系を用いた検証により, インスリンがPI3K/Akt経路を介してV-ATPaseを活性化させることが明らかになった.
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