研究課題
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オートファジーを可視化できるGFP-LC3マウスを用いた、腎臓でのオートファジー誘導の確認では、飢餓や脱水の刺激条件でその誘導を確認することができた。遠位ネフロン特異的 Atg5 ノックアウトマウスの作製については順調に進行した。Atg5 Flox/Floxマウスと遠位ネフロンで Cre リコンビナーゼを発現する Ksp-cadherin-Cre マウスと掛け合わせ、同部位でオートファジーが障害されるマウスの系列を樹立できた。同部位でp62/SQSTM1 (p62)の蓄積が確認できたが、仮説に反して、KLHL3やWNK4については、予想していたオートファジーの障害による蓄積は指摘できなかった。オートファジー誘導を確認した飢餓・脱水の刺激条件でこれらの動きを観察したが、特にWNK4やKLHL3、下流のNCC、NKCC2などに顕著な変化を指摘することはできず、オートファジーによるWNK4を中心としたカスケードの調節は、補助的・代償的な機構である可能性が示唆された。併せてKLHL3 KOマウスの解析も行い、腎臓での選択的オートファジーの生理的意義の検索を試みた。CRISPR/Cas9システムを用いたp62ノックアウト細胞系列の樹立については、比較的順調に進行し、複数のホモノックアウト細胞系列の樹立を行うことができた。これらについて、WNK4とKLHL3を強制発現してWTの細胞系列のものと比較すると、両者の増加が確認され、強制発現のような非生理的にWNK4が増加してしまうような条件下では、p62依存性選択的オートファジーによる調整が機能することが示唆された。このデータは国際学会での発表した。平成29年度からの森の頭脳循環を加速する戦略的国際研究ネットワーク推進プログラムによる海外派遣が決定したため、誠に残念ながら同年度の研究は中断せざるを得なくなり、交付申請を辞退した。
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
すべて 2017 2016
すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 謝辞記載あり 2件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (2件) (うち国際学会 2件)
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