研究課題/領域番号 |
16H06812
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
解剖学一般(含組織学・発生学)
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
周 麗 新潟大学, 医歯学総合研究科, 特任助教 (80568410)
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研究協力者 |
崎村 建司
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研究期間 (年度) |
2016-08-26 – 2018-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | Nna1 / Purkinje cell / knock out / apoptosis / ataxia / craboxypeptidase domain / exon21-22 / ER-stress / CHOP / poly glutamated tubulin / Nna1 / conditional knockout / プルキンエ細胞 / 顆粒細胞 / pcd |
研究成果の概要 |
プルキンエ細胞死と運動失調を呈する自然発生型ミュータントpcdマウスの原因遺伝子がNna1であることが報告された。Nna1を欠損させるマウスを作って解析した。Nna1 KOマウスは、野生型より体が小さく、3週齢から一列な行動実験から協調運動および運動学習の障害が確認された。組織学的に、小脳萎縮、プルキンエ細胞(PC)と樹状突起の消失が確認された。アポトーシスは、PC層だけではなく、分子層および顆粒細胞層においても検出された。グリアの活性化も見られた。Nna1の機能喪失がpcd表現型を引起し、プルキンエ細胞だけでなく、精巣および網膜のような小脳以外の器官おいても細胞死が生じることを示している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
特定遺伝子Nna1の異常による小脳の機能障害はマウスだけではなく、人間の病気にも指摘されている。ちなみに、最近の臨床研究より、Nna1遺伝子の異常は、知能障害、歩行障害という小脳の病気が報告されている。Nna1 KOマウスを用いて、その病態を解明し、治療法の検討と薬物の開発に活かせばよいと考えられる。今後、症状を緩和する目標として、Nna1 KOマウスに対する治療方法への探索を行っていく予定である。
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