心疾患患者における運動機能の改善と再入院の関係について

• 研究課題/領域番号: 16H06835
• 研究種目: 研究活動スタート支援
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: リハビリテーション科学・福祉工学
• 研究機関: 信州大学
• 研究代表者: 山本 周平 信州大学, 医学部附属病院, 理学療法士 (10784481)
• 研究協力者: 森 臨太郎
• 研究期間 (年度): 2016-08-26 – 2018-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2017年度)
• 配分額: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円); 2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円); 2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
• キーワード: リハビリテーション / 心疾患 / 運動機能 / メタアナリシス / 再入院 / システマティックレビュー / 身体機能 / 循環器

研究成果の概要

本研究は、心疾患患者の再入院と運動機能の関係をメタアナリシスの手法を用いて検証し、さらに運動機能の改善と再入院の関係について調査を行った。その結果、心疾患患者の身体機能と再入院や生命予後との関係について報告されていた論文は、下肢筋力、握力、歩行速度、バランス機能などの指標が使用されていたが、最も多く報告されていた指標は6分間歩行試験であった。さらに、運動機能の改善と再入院の関係について調査を行った結果、観察期間中に25.6%の患者が心血管由来の再入院をした。また介入によって運動機能面の改善は認められたが、観察期間1年間では運動機能の改善群と非改善群で再入院率の有意な差を認めるには至らなかった。

研究成果

• [雑誌論文] Exercise-based cardiac rehabilitation for elderly patients with coronary artery disease (2017)
  • 著者名/発表者名: Yamamoto S, Matsunaga A, Takaaki I, Misawa K, Yamazaki S, Higuchi S, Ohira M.
  • 雑誌名: JSM Physical Med Rehabil 巻: 1 ページ: 1003-1003
  • 査読あり / オープンアクセス
• [雑誌論文] 心臓リハビリテーションにおける臨床指標の継承と創生 (2017)
  • 著者名/発表者名: 山本周平
  • 雑誌名: 理学療法学 巻: 44 ページ: 99-100
  • NAID: 130006178127
  • 査読あり / オープンアクセス
• [雑誌論文] The impact of physical activity on cancer prevention and survivorship (2017)
  • 著者名/発表者名: Yamaga Takayoshi、Yamamoto Shuhei、Keiji Matumori
  • 雑誌名: Physical Medicine and Rehabilitation Research 巻: 2 号: 2 ページ: 1-5
  • DOI: 10.15761/pmrr.1000138
  • 査読あり / オープンアクセス
• [雑誌論文] Exercise Training in Elderly People Undergoing Hemodialysis: A Systematic Review and Meta-analysis (2017)
  • 著者名/発表者名: Ryota Matsuzawa, Keika Hoshi, Kei Yoneki, Manae Harada, Takaaki Watanabe, Takahiro Shimoda, Shuhei Yamamoto, Atsuhiko Matsunaga
  • 雑誌名: Kidney International Reports 巻: 2 号: 6 ページ: 1096-1110
  • DOI: 10.1016/j.ekir.2017.06.008
  • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著
• [雑誌論文] Anamorelin for advanced non-small-cell lung cancer with cachexia: Systematic review and meta-analysis (2017)
  • 著者名/発表者名: Nishie Kenichi、Yamamoto Shuhei、Nagata Chie、Koizumi Tomonobu、Hanaoka Masayuki
  • 雑誌名: Lung Cancer 巻: 112 ページ: 25-34
  • DOI: 10.1016/j.lungcan.2017.07.023
  • 査読あり / オープンアクセス
• [学会発表] Prevalence and prognostic value of physical and social frailty in geriatric patients hospitalized for heart failure (FRAGILE-HF) (2018)
  • 著者名/発表者名: Kagiyama N, Kamiya K, Saito H, Saito K, Ogasahara Y, Maekawa E, Konishi M, Kitai T, Iwata K, Jujo K, Wada H, Kasai T, Nagamatsu H, Ozawa T, Izawa K, Yamamoto S, Aizawa N, Yonezawa R, Oka K, Momomura S, Matsue Y
  • 学会等名: The 82th Annual Scientific Meeting of Japanese Circulation Society
• [学会発表] 冠動脈疾患および心不全患者における6分間歩行距離と生命予後の関係：ハザード比のメタアナリシスによる検討 (2017)
  • 著者名/発表者名: 山本周平、山鹿隆義、酒井康成、石田昂彬、中曽根沙妃、大平雅美、樋口智子、山崎佐枝子、吉村康夫
  • 学会等名: 第81回日本循環器学会学術集会
• [学会発表] 心疾患患者における5回立ち座り検査から歩行自立度の予測 (2017)
  • 著者名/発表者名: 山本周平、石田昂彬、三澤加代子、常田亮介、大津勇介、松森圭司、市村芙美、保科渡、中曽根沙妃、荻無里亜希、大平雅美、矢島史恵、樋口智子、山崎佐枝子、吉村康夫
  • 学会等名: 第52回日本理学療法学術大会
• [学会発表] 糖尿病の合併は心拍数を用いた代謝当量の推定に影響を与えるのか? (2017)
  • 著者名/発表者名: 石田 昂彬, 山本 周平, 三澤 加代子, 酒井 康成, 大平 雅美, 矢嶋 史恵, 樋口 智子, 山崎 佐枝子, 吉村 康夫
  • 学会等名: 第52回日本理学療法学術大会
• [学会発表] 心臓リハビリテーションにおける臨床指標の継承と創生 (2017)
  • 著者名/発表者名: 山本周平
  • 学会等名: 第52回日本理学療法学術大会
• [学会発表] 心疾患患者におけるベッドサイドの身体機能評価から歩行自立度の予測 (2017)
  • 著者名/発表者名: 山本周平、石田昂彬、三澤加代子、常田亮介、松森圭司、中曽根沙妃、荻無里亜希、大津勇介、大平雅美、矢島史恵、樋口智子、山崎佐枝子、吉村康夫
  • 学会等名: 第23回日本心臓リハビリテーション学会
• [学会発表] 高齢心疾患患者の身体機能評価と介入方法 (2017)
  • 著者名/発表者名: 山本周平
  • 学会等名: 日本心臓リハビリテーション学会 第2回関東甲信越支部地方会
• [学会発表] フレイルな高齢心不全患者に対する対応 (2016)
  • 著者名/発表者名: 山本周平，石田昂彬，三澤加代子，大平雅美，矢島史恵，樋口智子，山崎佐枝子
  • 学会等名: 第20回日本心不全学会学術集会
  • 発表場所: 北海道、ロイトン札幌
  • 年月日: 2016-10-07
• [学会発表] Association between 6 minutes walking distance and mortality in patients with coronary artery disease and heart failure: a meta-analysis of cohort studies (2016)
  • 著者名/発表者名: Yamamoto S, Yamaga T, Sakai Y, Ishida T, Nakasone M, Ohira M, Yajima F, Yamazaki S, Higuchi S, Ota E, Mori R and Ikeda U
  • 学会等名: European Society of Cardiology 2016
  • 発表場所: イタリア、ローマ
  • 年月日: 2016-08-27
• [備考] 信州大学医学部附属病院リハビリテーション部 活動記録
  • URL: http://www.shinshu-u-reha.jp/record