研究課題/領域番号 |
16H06979
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
衣・住生活学
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研究機関 | 奈良女子大学 |
研究代表者 |
佐野 奈緒子 奈良女子大学, 生活環境科学系, 准教授 (30781851)
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研究協力者 |
黒子 弘道
橋本 朋子
雨宮 敏子
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研究期間 (年度) |
2016-08-26 – 2018-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 老廃物の吸着 / 汎用繊維 / 重ね着 / 被服 / 汗 / 老廃物 / 吸着 / 人間生活環境 / 有害化学物質 / ナノコンタクト / 有害物質の布への吸着割合 / 体内有害物質の排出 / 表面・界面物性 / 解析・評価 |
研究成果の概要 |
皮膚から排出される物質の衣服への移動が老廃物等の除去促進として作用し健康に貢献する可能性があるかの基礎研究として,本研究ではさまざまな繊維と着目物質との組み合わせについて物質移動の振舞いの違いを調べた. 質量分析により,重金属を含んだ疑似汗を用いたサンプル系では積層する布の組み合わせにより着目重金属の移動の挙動が異なることが判明し,その傾向は布の水分率とは異なることが観察された.これは金属の布層中の移動における動力は布の積層の組み合わせにより違いが生じ、最高層の布に金属イオンを引き付ける量に差が生じたことが推察された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
文化的生活者は衣服の重ね着(肌着も含む)をして生活をしており、衣服内気候の研究としては繊維中の水分の移動については様々な研究がされてきたが、人体から排出する老廃物の被服(繊維)中の移動および吸収の研究はされていなかった。本研究では繊維中の老廃物の挙動は現在汎用されている繊維の重ね合わせの組み合わせの違いだけで老廃物が体側ではなく外側の層により吸着されるという結果が得られたことから、着合わせにより効果は小さいながらも薬を服用せずにより健康になる可能性が示唆され、今後繊維への機能化を検討することで、人類の健康増進に役に立つと考える。
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