研究課題/領域番号 |
16H07025
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
血液内科学
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
越智 俊元 愛媛大学, 医学系研究科, 講師 (10571086)
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研究期間 (年度) |
2016-08-26 – 2018-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2017年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | キメラ抗原受容体 / 一本鎖抗体 / NY-ESO-1 / scFvライブラリー / トランスレーショナルリサーチ / がん免疫療法 / 免疫グロブリン遺伝子ライブラリー |
研究成果の概要 |
免疫療法はがんに対する新たな治療法として確立された。本研究課題では、抗体を用いた免疫療法の治療効果に大きく影響する一本鎖抗体 (scFv)に着目する。そして、キメラ抗原受容体T細胞 (CAR-T細胞)と、がん細胞に特異的に発現するNY-ESO-1をモデルとして、我々独自のscFv作製技術を確立する。この技術をもとにCAR-T細胞として様々な標的反応性を誘導するがん特異的scFvレパトアを作製し、ヒト免疫細胞を用いたトランスレーショナルリサーチを実施する。そしてがんに対するそれぞれの抗体療法に合わせて最も適したscFvを選択できる技術として発展させ、抗体医薬品開発の進展に繋げる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
我々が確立した新規技術を用いれば、scFv内の可変領域配列を自由に変化させることで、scFvの標的認識様式を繊細に調律することが可能となる。そして、CAR-T細胞の抗がん活性を指標としながら新規scFvを作製・同定することが可能となる。本技術を応用すれば、様々な抗体製剤の治療効果に主眼においたこれまでにはない迅速かつ網羅的な抗体医薬品作製が可能となるため、がんを含めた難治性疾患に対する免疫療法製剤開発の領域におけるインパクトは大きく、社会的意義も高いと考えられる。
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