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切除標本からの門脈系exosome解析による大腸癌肝転移ハイリスク群選別法の発明

研究課題

研究課題/領域番号 16H07055
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分補助金
研究分野 消化器外科学
研究機関九州大学

研究代表者

貞苅 良彦  九州大学, 医学研究院, 助教 (80784503)

研究期間 (年度) 2016-08-26 – 2018-03-31
研究課題ステータス 交付 (2016年度)
配分額 *注記
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワードexosome / 大腸癌肝転移 / 門脈血 / 早期診断 / 門脈系血液中マーカー解析 / DNA解析 / タンパク解析
研究実績の概要

まず門脈系血清のサンプル採取を行った。平成28年4月から大腸癌手術症例の摘出検体の下腸間膜静脈から血清を採取している。現時点で計39症例から採取しており、うち6例(15%)はStage4症例である。さらに同門脈系血清からexosomeを、超遠心法、及び抽出キットを使用した方法で抽出し、抽出方法がexosome抽出量に影響を与えるかを調べた。大腸癌由来exosomeの表面マーカーといわれるCD9/CD147を測定し、門脈系exosomeに大腸癌由来exosomeが含まれていること、抽出方法はexosome抽出量に影響を与えないことを確認した。また手術前、手術後の末梢血採血も進めている。現在10症例から術前術後末梢血を採取しており、門脈血同様CD9/CD147を測定している途中である。
サンプル採取に関しては、大腸癌症例は収集が容易であるが、コントロールとして健常群(憩室炎、虚血性腸炎など)の収集はやや遅れている。採取不能な場合、内視鏡的粘膜切除(EMR)後で癌遺残が全くない症例などを代用する予定である。
Exosomeが抽出されている確認として、ナノ粒子トラッキング解析(Nanosight)、及び電子顕微鏡での小胞確認、ウエスタンブロッティング法でのExosomal Markerの確認を行った。各々良好な結果が得られている。現在、さらなるサンプル採取を継続している。exosome内のRNA/microRNA/タンパクを抽出する予定である。最終的にはインテグリンファミリーの解析を行う。将来的に肝転移を来しうる症例を識別し大腸癌肝転移ハイリスク群の早期診断のみならず、治療方針の決定・大腸癌の予後改善に飛躍的な進歩が期待できる。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

サンプルの収集、exosomeの抽出、exososmal markerの検討は現時点で順調に行われている。詳細なRNA解析、タンパク解析はまだ行えていないが、すでに解析のmethodは当研究室で蓄積されており、容易に行えると思われる。

今後の研究の推進方策

さらなるサンプル採取を継続し、exosome内のRNA/microRNA/タンパクを抽出する予定である。またインテグリンファミリーの解析を行う。

報告書

(1件)
  • 2016 実績報告書

URL: 

公開日: 2016-09-02   更新日: 2018-01-16  

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