HIV-1潜伏感染成立におけるCOMMD1の機能解明

• 研究課題/領域番号: 16H07080
• 研究種目: 研究活動スタート支援
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: ウイルス学
• 研究機関: 熊本大学
• 研究代表者: 工藤 恵理子 熊本大学, エイズ学研究センター, 特定事業研究員 (00779176)
• 研究期間 (年度): 2016-08-26 – 2018-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2017年度)
• 配分額: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円); 2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円); 2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
• キーワード: HIV-1 / HIV-1宿主因子 / 潜伏感染 / COMMD1 / 転写制御 / ウイルス

研究成果の概要

HIV-1宿主因子における機能は、全て初回感染における検討であり、潜伏感染成立における機能は未だ不明である。ドキシサイクリン誘導性COMMD1細胞株において、初回感染におけるHIV-1の複製抑制、さらに宿主ゲノム内のHIV-1ゲノム量が減少していた。しかし、長期培養および再活性化において潜伏感染成立における影響は認められなかった。また、MyeloidおよびLymphoidにおけるプロモーター活性は転写開始位置から上流１kbpまでは同程度であった。従って、COMMD1における潜伏感染の成立への関与は認められず、Myeloidにおける発現誘導はさらに上流における制御であることが示唆された。

研究成果

• [雑誌論文] Restoring PU.1 induces apoptosis and modulates viral transactivation via interferon-stimulated genes in primary effusion lymphoma (2017)
  • 著者名/発表者名: Goto H、Kariya R、Kudo E、Okuno Y、Ueda K、Katano H、Okada S
  • 雑誌名: Oncogene 巻: 36 号: 37 ページ: 5252-5262
  • DOI: 10.1038/onc.2017.138
  • 査読あり
• [雑誌論文] nhibition of autophagy by chloroquine induces apoptosis in primary effusion lymphoma in vitro and in vivo through induction of endoplasmic reticulum stress. (2016)
  • 著者名/発表者名: Masud Alam M, Kariya R, Kawaguchi A, Matsuda K, Kudo E, Okada S.
  • 雑誌名: Apoptosis. 巻: 10 号: 10 ページ: 1191-1201
  • DOI: 10.1007/s10495-016-1277-7
  • 査読あり / オープンアクセス
• [雑誌論文] Inhibition of carbonic anhydrase potentiates bevacizumab treatment in cholangiocarcinoma. (2016)
  • 著者名/発表者名: Vaeteewoottacharn K, Kariya R, Dana P, Fujikawa S, Matsuda K, Ohkuma K, Kudo E, Kraiklang R, Wongkham C, Wongkham S, Okada S.
  • 雑誌名: Tumour Biol. 巻: 7 号: 7 ページ: 9023-9035
  • DOI: 10.1007/s13277-016-4785-8
  • 査読あり
• [学会発表] Sp1によるHIV-1潜伏感染の維持因子COMMD1の転写制御 (2016)
  • 著者名/発表者名: Eriko Kudo, Manabu Taura, Seiji Okada
  • 学会等名: 第64回日本ウイルス学会学術集会
  • 発表場所: 札幌コンベンションセンター
  • 年月日: 2016-10-23
• [備考] 岡田プロジェクト研究室ホームページ
  • URL: http://www.caids.kumamoto-u.ac.jp/data/okada/default.html