研究課題/領域番号 |
16H07253
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
医療系薬学
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研究機関 | 星薬科大学 |
研究代表者 |
今 理紗子 星薬科大学, 先端生命科学研究所, 特任助教 (90779943)
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研究協力者 |
五十嵐 信智 星薬科大学, 薬動学教室, 講師
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研究期間 (年度) |
2016-08-26 – 2018-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2017年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | プロバイオティクス / 腸内細菌 / アクアポリン / 下痢 / 抗生物質関連下痢症 / バイオマーカー / 大腸 |
研究成果の概要 |
本研究では、大腸における水チャネル「アクアポリン(AQP)」に着目し、プロバイオティクスの有効性や特徴について科学的に検証することを目的とした。ラットに抗生物質を投与すると、糞中水分量の増加に伴って大腸AQP3の発現量が低下し、これは腸内細菌量が低下したことに起因することがわかった。さらに、抗生物質関連下痢症モデルラットに対するプロバイオティクスの効果を調べたところ、Bifidobacterium infantisには下痢改善作用は認められなかったのに対して、Bifidobacterium longumは抗生物質による下痢およびAQP3の発現低下を回復させることがわかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の結果から、腸内細菌は大腸AQP3の発現量を制御しており、プロバイオティクスの特徴を説明する上で、大腸AQP3の発現や機能がバイオマーカーとなり得る可能性が示唆された。今後、詳細な解析を行うことにより、プロバイオティクスの特徴や有効かつ安全な使用法について社会に明示できるものと考えられる。
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