研究課題/領域番号 |
16H07281
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
金融・ファイナンス
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
関根 篤史 早稲田大学, 政治経済学術院, 助教 (70779066)
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研究期間 (年度) |
2016-08-26 – 2018-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2016年度)
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配分額 *注記 |
1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 石油価格 / インフレ / パス・スルー / インフレーション / 時系列分析 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、石油価格の変動が物価やインフレにどの程度影響を与えているのかについて明らかにすることである。 平成28年度における研究成果は以下の通りである。一つ目は、石油価格とインフレに関するデータ分析である。世界平均のCPIインフレ率と石油価格変化率との間の相関係数を計算した結果、1990年代と比較して、2000年代において相関係数が大きく上昇していることが分かった。この結果から、石油価格の変動が2000年代においてインフレの変動を説明する一要因の可能性があることが示唆される。 二つ目は、2000年以降における100カ国以上のCPIインフレ率のパネルデータを用いた推計である。この推計結果から、石油価格の変動がインフレに有意に影響を与えていることが分かった。また、石油価格の変動が正の時と負の時では、インフレに与える影響の度合いが有意に異なることが分かった。特に石油価格の変動が正の時に、インフレにより強い影響を与えていることが分かった。この事実から、石油価格の変動がインフレに与える影響が非対称であるということが示唆される。 今後の課題としては、上記のモデルの頑健性のチェックを行い、その後モデルを拡張していきたい。一点目は、頑健性のチェックである。インフレに影響を与える可能性のある要因をモデルの変数に加えたとしても、上記の結果が頑健であるかについてチェックを行いたい。 二点目は、モデルの拡張である。これまでの文献では、商品価格の変動がインフレに与える影響が状態依存であることが指摘されている。この研究では、石油価格の変動がインフレに与える影響が状態依存であるか否かについて分析を行いたい。
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現在までの達成度 (段落) |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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