近年、非常に温度の低い褐色矮星が見つかってきた。このような星が、どのように生まれ、銀河系にどう分布しているのかを知ることは、星・惑星形成の理解において重要である。超低温褐色矮星の探査は宇宙望遠鏡を用いた赤外線領域での観測が主流であった。一方、可視光領域の観測では、近年稼働を始めたすばる望遠鏡のHyper Suprime-Cam(HSC)のおかげで、その性質を調べられるようになった。本研究ではHSCデータを用いて、超低温褐色矮星のキャラクタリゼーションのための指標の確立、および未発見の星の検出が目的である。ビッグデータを扱うに長けたディープラーニングの手法を使って指標確立を試みた。
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