研究課題/領域番号 |
16J00035
|
研究種目 |
特別研究員奨励費
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
理論経済学
|
研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
阿部 貴晃 早稲田大学, 政治経済学術院, 特別研究員(DC1)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-22 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2018年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
2017年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
2016年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
|
キーワード | 提携構造 / 安定性 / ゲーム理論 / 協力 / コア / 社会構造 / 提携 |
研究実績の概要 |
本研究は、社会における企業や組織(一般に提携と呼ぶ)の安定性に注目し、どのような提携の構造が安定性を満たすのかについてゲーム理論的分析を行うことを目的とした。分析方法として、「コア」と呼ばれる安定性概念を中心に、その性質や存在条件を数理的に明らかにするというアプローチをとった。 一つ目の成果:提携の中での分配方法として「成果主義的」な方法と「年功序列的」な方法の折衷案を提案し公理的に特徴づけた。この論文は当該年度に査読付き国際誌で出版された。 二つ目の成果:コアの研究は、その先駆けである二人の研究者の名をとってBondareva-Shapley条件と呼ばれる条件を中心に行われていた。この条件は、その後、ゲームの性質の一つとして定着し「平衡性」と呼ばれた。しかし、彼ら以降の研究が平衡性にばかり注目することになってしまった。これを乗り越えるため、別のアプローチでコアの非空性を分析した。結果として、ゲームの「分解可能性」という性質を発見し、コアが存在するための新しい必要十分条件の提案に至った。この論文もまた当該年度に査読付き国際誌で出版された。 三つ目の成果:コア配分の中には、提携サイズの拡大に対して増加する利得配分が存在する。この性質はpopulation monotonicityとして知られる。分割関数形ゲームと呼ばれるクラスのゲームにおいて、この性質を満たす分配方法が存在する条件と構築方法を発見した。この論文は、年度明けの4月に、査読付き国際誌での出版が決定した。
|
現在までの達成度 (段落) |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
|
今後の研究の推進方策 |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
|