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動物の温度適応を支配する組織ネットワークの分子制御

研究課題

研究課題/領域番号 16J00450
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
研究分野 動物生理・行動
研究機関甲南大学

研究代表者

園田 悟  甲南大学, 自然科学研究科, 特別研究員(DC2)

研究期間 (年度) 2016-04-22 – 2018-03-31
研究課題ステータス 完了 (2016年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2016年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード精子 / 温度応答 / フィードバックシステム
研究実績の概要

温度は生物の生存と繁殖に直接影響を与える重要な環境情報である。本研究では、線虫C. elegansの低温適応現象をモデルとして、動物の温度適応メカニズムの解明を目指すものである。これまでの研究で、頭部の神経が温度情報を受容し、インスリンを分泌し、腸や神経系が受け取ることで低温適応が制御されることが明らかとされていた(Ohta, Ujisawa, Sonoda(本申請者), Kuhara, Nature commun, 2014)。その後の研究により、新たに精子が低温適応に関与することが明らかになっていた。平成28年度は、精子と低温適応の関係についてさらなる解析と、組織間における低温適応の制御メカニズムについて解析を行った。精子がどのようにして低温適応に影響を与えるかについて遺伝学的に解析した結果、精子の運動に重要な仮足の細胞骨格因子であるMajor Sperm Protein (MSP)が低温適応に関与していることが示唆された。さらに、遺伝学的解析やカルシウムイメージングによる生理学的解析の結果、予想外なことに精子から神経へのフィードバックが明らかとなった。精子は神経とは物理的な距離が存在することなどから、分泌性情報伝達因子であるステロイドホルモン受容体NHRに着目し、変異体やRNAiノックダウン個体の低温適応を解析した。その結果、腸で発現するNHRが低温適応に関与することが明らかとなった。これらの研究について本申請者を筆頭著者として論文を投稿し、2016年6月にCell reports誌上にて掲載された(Sonoda(本申請者) et al., Cell reports, 2016)。また、日本遺伝学会第88回大会や平成28年度分子生物学会年会でも発表を行い、分子生物学会では優秀ポスター賞を受賞するなど高い評価を得るに至った。

現在までの達成度 (段落)

翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。

今後の研究の推進方策

翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。

報告書

(1件)
  • 2016 実績報告書
  • 研究成果

    (7件)

すべて 2017 2016

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (6件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] Diverse Regulation of Temperature Sensation by Trimeric G-Protein Signaling in Caenorhabditis elegans.2016

    • 著者名/発表者名
      Ujisawa, T., Ohta, A., Uda-Yagi, M., Kuhara A.
    • 雑誌名

      PLOS ONE

      巻: 11(10) 号: 10 ページ: 1-20

    • DOI

      10.1371/journal.pone.0165518

    • 関連する報告書
      2016 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり
  • [学会発表] 動物の温度適応の遺伝子暗号をシンプルな生物から解読する2017

    • 著者名/発表者名
      園田 悟
    • 学会等名
      第9回サイエンスフェアin兵庫
    • 発表場所
      神戸国際会議場
    • 関連する報告書
      2016 実績報告書
  • [学会発表] 温度適応において精子が頭部感覚ニューロンの感度に影響を与える2016

    • 著者名/発表者名
      園田 悟
    • 学会等名
      分子生物学会
    • 発表場所
      パシフィコ横浜
    • 年月日
      2016-11-30
    • 関連する報告書
      2016 実績報告書
  • [学会発表] 線虫C. elgansの低温適応における精子から神経へのフィードバック2016

    • 著者名/発表者名
      園田 悟
    • 学会等名
      遺伝学会
    • 発表場所
      日本大学国際関係学部
    • 年月日
      2016-09-07
    • 関連する報告書
      2016 実績報告書
  • [学会発表] Sperm controls neural activity in tissue network of cold acclimation2016

    • 著者名/発表者名
      Ayana Maruo
    • 学会等名
      比較生理生科学学会
    • 発表場所
      玉川大学
    • 年月日
      2016-09-02
    • 関連する報告書
      2016 実績報告書
  • [学会発表] Genetic analysis of natural variants showing various cold acclimation2016

    • 著者名/発表者名
      Ayana Maruo
    • 学会等名
      C. elegans Neuronal Development, Synaptic Function & Behavior meeting
    • 発表場所
      Nagoya university
    • 年月日
      2016-07-27
    • 関連する報告書
      2016 実績報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] Sperm affects thermo-sensory neuron underlying cold acclimation2016

    • 著者名/発表者名
      Ayana Maruo
    • 学会等名
      神経科学学会
    • 発表場所
      パシフィコ横浜
    • 年月日
      2016-07-20
    • 関連する報告書
      2016 実績報告書

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公開日: 2016-05-17   更新日: 2024-03-26  

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