研究課題/領域番号 |
16J00678
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
ヨーロッパ史・アメリカ史
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研究機関 | 鎌倉女子大学 |
研究代表者 |
伊藤 雅之 鎌倉女子大学, 学術研究所, 特別研究員(PD)
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研究期間 (年度) |
2016-04-22 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | ローマ / 第一次マケドニア戦争 / 古代ギリシア / ヘレニズム / アイトリア / ギリシア語碑文 / 外交 / パトロネージ / 贈物 / 古代 / ギリシア / マケドニア戦争 / リウィウス |
研究実績の概要 |
本年度は、研究発表に関してはかねてより応募を予定していた「山川歴史モノグラフ」への応募の準備に力を注いだ。そしてその甲斐もあって、審査委員会の求める改訂を行うことを前提としたものながら、採用の判定を得ることができた。 内容に関しては、古代地中海世界の主役ともいうべきローマとギリシアの、紀元前3世紀末から同2世紀初頭の十数年にかけての邂逅を、両者が展開した外交に注目しつつ論じたものとなっている。具体的には、まず前210年代、イタリア半島を統一しさらに周囲に影響力を広げつつあったローマが北アフリカの雄カルタゴと第二次ポエニ戦争を戦い始めると、ギリシア北方の大国マケドニアが、アドリア海東岸に手を伸ばしていたローマをそのカルタゴと連携して排除しようと動いたことで、第一次マケドニア戦争が勃発する。これに対しローマがそのマケドニアの競合者だったアイトリアと同盟し、さらに後者がギリシア内の反マケドニア勢力を糾合したことで、ローマとそしてギリシア人たちの国際政治の舞台の融合が一気に進む。そして第一次マケドニア戦争自体は、マケドニアやこれと連携してローマを東方から排除することで戦役を終結させようとしたギリシア人たちの国際政治上の勝利のうちに終結するが、その頃からローマでは、そうした第一次戦役の雪辱を果たそうという者たちを中心に、ギリシア人たちの中に味方を作っていくことを目指した企画が相次いで立ち上げらるようになり、こうした者たちとギリシア人たちのうちでローマと結ぶことに利益を見出した人々の連携が軸となって前200年には第二次マケドニア戦争が始まり、以降は切れ目なくローマによる東方諸国の政治的統合という流れができていく。以上のような大きな歴史的展開の始まりを、この十数年のローマ・ギリシア関係で大きな役割を果たした人々の外交手法、およびそれを裏付けるための文献・碑文史料に注目しつつ論じた。
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現在までの達成度 (段落) |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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