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薬物代謝酵素の遺伝子解析に基づく個別化薬物療法の基盤開発-マラリア撲滅への応用-

研究課題

研究課題/領域番号 16J01100
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
研究分野 医療系薬学
研究機関東北大学

研究代表者

齋藤 雄大  東北大学, 薬学研究科, 特別研究員(DC2)

研究期間 (年度) 2016-04-22 – 2018-03-31
研究課題ステータス 完了 (2017年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2017年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2016年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードCYP2D6 / 遺伝子多型 / プリマキン / 抗マラリア薬 / バリアント
研究実績の概要

本研究の目的は、薬物代謝酵素CYP2D6の遺伝子多型が抗マラリア薬プリマキンに対する代謝活性に及ぼす影響を明らかにし、遺伝的なマラリア治療効果の個人差を解明することである。平成29年度は、(1)プリマキン代謝におけるCYP2D6遺伝子多型バリアントの酵素機能解析、(2)ケニア人集団におけるCYP2D6遺伝子多型解析、(3)CYP2D6遺伝子全長を挿入したミニジーン発現系によるイントロンSNPの評価を行った。
(1)アミノ酸置換を伴う50種類のCYP2D6バリアントタンパク質をヒト胎児腎臓由来293FT細胞に発現させ、ミクロソーム画分を調製した。ミクロソーム画分に対して、プリマキンを様々な濃度で反応させ、酵素反応速度論的パラメータを算出した。その結果、野生型に比較して固有クリアランスが有意に低下するバリアントが明らかになった。これらのバリアントを有するマラリア患者では、プリマキンの代謝活性化が遅延し、治療効果が低下する可能性が示唆された。
(2)マラリア流行地域であるケニア人195検体を解析対象として、CYP2D6遺伝子をPCR増幅し、サンガーシークエンス法により塩基配列を解析した。その結果、3つの新規遺伝子多型を同定した。さらに、これまでの報告を基に表現型の分類を行った結果、ケニア人集団の35%がCYP2D6低活性と予想された。本研究により、ケニア人集団に特徴的なCYP2D6低活性の原因となる遺伝子多型が明らかとなった。
(3)イントロンSNPによるタンパク質発現への影響を評価する陽性コントロールとして、スプライシング異常を生じるCYP2D6*41を挿入した発現ベクターを用いたところ、イムノブロット法においてCYP2D6タンパク質の発現量低下が認められた。しかしながら、酵素活性を安定して測定するためには、更なる発現条件の最適化が必要であると示された。

現在までの達成度 (段落)

29年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

29年度が最終年度であるため、記入しない。

報告書

(2件)
  • 2017 実績報告書
  • 2016 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2018 2016

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Rapid and sensitive multiplex single-tube nested PCR for the identification of five human Plasmodium species2018

    • 著者名/発表者名
      Saito Takahiro、Kikuchi Aoi、Kaneko Akira、Isozumi Rie、Teramoto Isao、Kimura Masatsugu、Hirasawa Noriyasu、Hiratsuka Masahiro
    • 雑誌名

      Parasitology International

      巻: 67 号: 3 ページ: 277-283

    • DOI

      10.1016/j.parint.2018.01.005

    • 関連する報告書
      2017 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 日本人集団で新規に同定されたCYP2C19遺伝子多型バリアントの機能評価2016

    • 著者名/発表者名
      齋藤雄大、高橋理充、小田彰史、前川正充、三枝大輔、平澤典保、平塚真弘
    • 学会等名
      日本薬物動態学会第31回年会
    • 発表場所
      松本
    • 年月日
      2016-10-13
    • 関連する報告書
      2016 実績報告書
  • [学会発表] 全ゲノム解析から同定されたCYP2C9レアバリアント解析評価2016

    • 著者名/発表者名
      伊藤暁生、齋藤雄大、長﨑正朗、齋藤さかえ、安田純、小田彰史、平澤典保、平塚真弘
    • 学会等名
      第55回日本薬学会東北支部大会
    • 発表場所
      郡山
    • 関連する報告書
      2016 実績報告書

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公開日: 2016-05-17   更新日: 2024-03-26  

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