研究課題/領域番号 |
16J02259
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理(理論)
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
笠井 彩 九州大学, 理学府, 特別研究員(DC1)
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研究期間 (年度) |
2016-04-22 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2018年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2017年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2016年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
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キーワード | 超対称性 / グラディエントフロー / 格子ゲージ理論 / スケール対称性 / カイラル有効理論 |
研究実績の概要 |
グラディエントフローを用いると、繰り込まれた演算子の正則化によらない表記を得ることができる。この性質を用いて得られたカレントの結果を、格子ゲージ理論において連続極限を取る際にパラメータ調整の計算労力を削減するために利用することができる。実際にグラディエントフローの方法で得られたエネルギー運動量テンソルの表記を用いてSU(3)ゲージ理論の熱力学量を格子数値計算で求めた例がある。格子ゲージ理論は場の量子論の非摂動論的な定義を与え、高エネルギースケールの物理の理解にも役立つ。研究代表者はこのグラディエントフローの方法を、超対称性を持つ理論に適応する研究を行なっている。昨年度までに、N=1超対称Yang--Mills理論に関してグラディエントフローを用いた正則化によらない超カレントの定義式を得ている。本年度はさらにadjointフェルミオンとスカラー場の加わったN=2 超対称Yang--Mills理論において同様の計算を企画遂行した。超カレントの繰り込みはWess-Zuminoゲージの下では非自明なため、まずこのゲージ条件のもとでの超カレントのWard--Takahashi恒等式を次元正則化のもと1ループで解析した。さらに得られた超カレントについてのsmall flow-time expansionを解析することでグラディエントフローを用いた正則化によらない超カレントの定義式を得た。本研究成果は論文にまとめられ、出版されている。得られた結果は、N=2超対称Yang--Mills理論の格子数値計算が将来行われる際に役立つと期待される。
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現在までの達成度 (段落) |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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